年賀状は今どきパソコン印刷されたものがほとんどですが、やっぱり、手書きのメッセージが入っていたもののほうがもらってうれしいですよね。 さらにその文字が「美文字」だったら…年始から印象がグッと良くなりますよね
でも、字に自信がない…という方もいらっしゃるかと思います。そこで、「今度書く年賀状はここをチェック」というポイントを紹介します。
年賀状は新年のおめでたい時期の挨拶状ということもあって、太くて濃く書かれた文字が、縁起が良いと言われています。毛筆や筆ペン、あるいは線の太さに変化をつけられる万年筆などで書くと、そういった特徴が出やすいです。
ただ、それらの筆記具は扱うのにいくらかの慣れも必要になります。慣れない筆記具で緊張して書き損じてしまっても元も子もないので、まずは「手書きをしよう」という気持ちを大事にして、書きなれた筆記具を使ってみましょう。
宛名などを書く表面は、住所や名前の長さによって、配置が変わるからバランスが難しいですね。位置はこのように決めると書きやすくなりますよ。
「様」は、名前よりひとまわり大きくするとバランスが良くなりますよ!まさに「サマになる」とはこのこと。大きさの目安は「様」>「相手の氏名」>「宛先の住所」>「差出人の氏名」>「差出人の住所 」となるようにすると、メリハリがつきます。
相手の氏名と宛先の住所の書き出しは、必ずしも同じ高さに揃える必要はありません。差出人の氏名と差出人の住所も同じです。
郵便番号や番地などは、少し傾けて書いた方が大人っぽく、かつ読みやすくなります。
「字を書くときには背すじをピンと伸ばして…」という方法もありますが、日ペンではご自身にとって適度に楽な姿勢で、リラックスして書くことをお勧めしています。もちろん、姿勢を正して臨むことは大切なのですが、姿勢を気にするあまり、かえって体に負担がかかって、ゆったりとした線が書けなくこともよく見られます。
のびやかな字を書くには、腕や手首を自然に動かせるようにしたいので、やや前傾して、机と体がピッタリとつかないようにして、自分の書きやすい姿勢をとりましょう。
ただし、過度に前傾して机の上にのめりこむと、今書いている時はよく見えても、紙面全体での時のバランスが見えにくくなってしまうので「木を見て森を見ず」にならないようにはご注意ください。
文字そのものの美しさも大事ですが、意外と大事なのが年賀状全体のレイアウト。
下の図を参考にしてください。
失敗というわけではないけれど、よくあるお悩みのひとつが「まっすぐ書けない」こと。行が曲がりやすい方は、上から紙を重ねて書くと基準線ができてまっすぐ書くことができます。
また、宛名や名前のバランスが上手くいかない時は、郵便番号の枠や切手の位置を目印にしてみましょう。
年賀状でよくある失敗体験として「元旦に届けたかったけど間に合わなかった」というケースがあるのではないでしょうか?時代とともに時間の間隔は変わっていくかもわかりませんが、元旦に届けるためには多少のゆとりを持ってポストに投函しましょうというのはよくある話ですね。
一方、来年に届くものだけれど、ついつい書いている時の間隔で「来年もよろしくお願いします」と書いてしまうのも、ありがちな失敗例のようです。
「あけまして おめでとうございます」の文末に「。」をつけますか?と急に聞かれると、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
見本写真を見ると一目瞭然。通常、年賀状の文面では読点や、句読点は使いません。
日本語に読点や、句読点が使われるようになった歴史はそこまで古くなく、元来の毛筆文化の慣習を受け継いでいるためであったり、「区切り」ともとれる読点や、句読点は縁起が悪く敬遠されるためとも言われています。
年賀状では一文が長くなりそうなときは、改行をうまく使うことで全体のバランスを整えましょう。
裏面は大きく分けて「謹賀新年」などの祝いの言葉を書く「賀詞」の部分と、挨拶や近況報告などを書く「本文」、そして日付が主な内容となり、その他に余白を使ってイラストや添え書きなどが加わる場合があります。
書き出しでよく使われる謹賀新年という言葉は「謹んで新年を喜び(賀にあたる)申し上げます」という意味になります。
謹賀新年の賀と同じ意味合いで、正月を祝うという意味になります。
新年を迎えるという意味で使われます。
新年、お正月のことを指します。
風習や人それぞれの解釈によって異なる部分はありますが、一般的には2文字からなる「賀正」や「迎春」よりも「謹賀新年」のほうが丁寧さや敬意が伝わるものとされています。お世話になった方や久しぶりに挨拶する方向けに年賀状を送る場合には、謹賀新年と書く方が無難です。
本文中では日頃の感謝を伝える言葉や、近況報告、今後の相手へのお願いや健康・幸福を祈る言葉などが使われます。どなたも実際に見たり、書いたりしたことがある文かもわかりませんが、下記がそれぞれの文例になります。
また、もっとも代表的な「明けましておめでとうございます」ですが、「謹賀新年」などの賀詞が年始の挨拶の役割をします。挨拶が繰り返されても失礼や不吉な意味にはなりませんが、重ねて挨拶する必要はありません。
いかがでしたでしょうか。ここでは、多くの方がペンをとる機会になる年賀状について書き方のコツや一般的な文例、構成について紹介しました。より掘り下げていくと、「こういう言葉は避けましょう」「相手に失礼がないように」とよりたくさんのチェックポイントがあるものですが、あれもダメこれもダメと思ってせっかくの年賀状を出そうという気持ちがなくなっては元も子もありません。
貰って嬉しいものに変わりはありませんので、ここでの内容はひとまず迷った時の参考としてください。まずは年賀状を出すことと、出来ればそこにひと言、ふた言の手書きの添え書きをしたいなと思う気持ちを日ペンは応援しています。
せっかく気合を入れて書き始めたのに、「私ってこんなに字がヘタだっけ」とショックを受ける。
そんな話をSNSなどでもよく見かけます。文字って年齢ともに上手になるものと思いたいですが、大人になると綺麗な手書きの文字を目にする機会も減ってしまうので、残念ながら文字はほうっておいても上手にはなりません。
そこで、忙しい毎日でも手軽にマイペースで出来る日ペンの通信講座がおすすめです。ペン字指導85年の実績を持つ日ペンの師範が、あなたの字の特徴に合わせた最短ルートで美文字へと導きます。在宅でできる通信講座なので、自分の生活リズムに合わせながら、何より周りの人に見られる心配なく安心して練習や課題に取り組めます。
自分の名前や住所がキレイに書けるようになる事はもちろん、手紙・はがきでよく使われる言葉も上達できます。
桜井真理子さん/主婦
身内の介護に伴う各種申請書類や手続きの文書など、人前で文字を書く機会が一気に増えました。悪筆なので書類を提出するたびに恥ずかしい思いをしましたが、「これではいけない」という気になりボールペン習字講座を受講することにしました。
内容は濃く、字の書き方のポイントや字形の留意点など、お手本の字をふまえてよくわかるようにつくられていました。先生の流れるようなお手本や励ましのお言葉は学習意欲につながって、受講中に目標としていた硬筆書写検定にも合格することができました。
その年から年賀状は手書きにしましたが、「字がきれいになった」と多くの人から褒められました。もともと好きだった絵とあわせて、絵手紙という新しい趣味も発見。字が変わると気持ちも変わるものだな、と思いました!
左利きの方はこちら!より練習しやすい専用テキストでお届けします